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自己成長のために必要なマインドセット

成功したいですか?と質問すると人により熱量は違えど、「成功したくない」という人はいないでしょう。

そこで、多くの人が疑問に思うのが、「成功するためには何すれば良いの?」ということ。

成功するための条件はいくつかあります。

その一つが、「自分には成功する力がある」と信じること。

そして、この自分の力を信じることと同じくらいに大切なことがあります。

それは、「今できなくても、できるようになる」と信じることです。

つまり、自分自身の成長を信じて行動することです。今回は成長することに集中するためにすべきことを解説します。

能力は伸ばすことができる

多くの人が自分の能力は生まれつき決まっていて、努力ではどうしようもならないと考えています。

その結果、「今の自分ができる範囲で目標を立てる」ことになる。

つまり、目標が「自分の道の能力を引き出す」ためのものではなく、「すでにある自分の能力を証明する」ためのものになってしまっている。

これは本当にもったいないです。

なぜなら「能力とは生まれつき決まっているもので、変えることができない」という考え方は間違っていると多くの研究で実証されているから。

つまり、能力は努力次第で伸ばせることができる。これをまずは理解してください。

新しいことに挑戦する心の持ち方

目標を設定するとき「今、何ができるのか」ではなく「これから、何ができるようになりたいか」を考えるようする。

目標は自分の能力を証明するために設定するものではなく、自分の能力を向上させるためにこそあると考えるようにする。

職場においても、次々に新しい課題に挑戦する人もいれば、”事なかれ主義”の殻に閉じこもって、失敗を避けることだけを考える

このような人もいますよね。

失敗しても良いと開き直ること

誰でも新しく未知のことに取り組むのは怖いです。初めてのことに挑戦するときには、失敗する確率が高いのは誰にとっても同じこと。

心理学で裏付けられた「新しいことに自信と活力を持って挑戦する方法」があります。

その方法とは「失敗してもいい」と開き直ること

失敗したくないから新しい挑戦はしたくないのに、「失敗してもいいと思いなさい」と言われても納得できるはずがないですよね。

もう少しお付き合いください。

「証明ゴール」と「成長ゴール」

意外と思う方も多いかと思いますが、「失敗してもいい」「失敗なんてなんでもない」と考えると実際に失敗する確率は大幅に低くなるという研究結果があります。

でも、なぜそうなるのでしょうか?もちろん、ちゃんとした理由があります。

目標には2つタイプがあります。

2つの目標タイプ

1.証明ゴール(Be good Goals)

これは「自分にはそれをする能力がある」「私はやり方を知っている」ということを証明するための目標

2.成長ゴール(Get-better Goals)

この目標の焦点は「能力を伸ばして、今までできなかったことをできるようにする」という点にあります。

それぞれのゴールの特徴を解説します。

証明ゴールの特徴

証明ゴールは、全く未知の課題や難しい課題に取り組むときに、逆効果になる可能性があります。

「正しいことをやっているのだろうか」とか「自分には本当にできるのだろうか」という思いが湧いてきて、不安にとらわれる。

せっかくの目標がネガティブな考えの原因になってしまうのです。

能力を発揮することを阻害する最大の要因は不安感です。

これは多くの研究から明らかになっている。不安感こそが能力発揮の最大の敵なのです。

成長ゴールの特徴

目標に向かっているとき、そこで出会う困難を「学び」という視点で捉えることができる。

失敗しても「また、一つ学んだ」と思えれば、がっかりすることなくモチベーションを維持することができる。

つまり、「成長ゴール」は失敗の落胆から、あなたを守ってくれる味方となるのです。

証明ゴールと成長ゴールの差

ある研究で、学生たちの目標タイプを調査した上で、彼らにテストを受講してもらった。

テストには「回答不能の問題」や「集中を妨げるような状況を作る」など様々な困難を設定。

その結果は「証明ゴール」タイプの目標(自分の能力を証明したいと考える学生)を持っている学生は、テストが困難なものになると一様に成績が下がりました。

一方で、「成長ゴール」を持つ学生(テストは新たな問題解決の仕方を学ぶ機会だと思っている学生)は、意地悪なテストに対して、全く動揺を見せませんでした。

どれほど問題を難しくしたり、集中を妨げても、彼らのモチベーションは高いままでした。実際に成績も良かったのです。

自分の能力を証明しようとすると「成長ゴール」で自分を成長させようと思う人よりも、より多くのミスを犯し、不本意なパフォーマンスに終わってしまうのは皮肉なことですね。

ゴールタイプで仕事の意味が変わる

2つのゴールの差はまだあります。

「成長すること」にフォーカスすると「仕事の意味」が変わってきます。

誰でも、自分が成長していると実感があるとき、仕事を心から楽しみ、喜びを感じることができます。

成長を実感する充実感は「完璧」を目指す緊張感とは、全く別のものです。

興味を持つことが活力を高めてくれる

人生に困難、混乱、思いがけない障害はつきものです。

そんな時にやる気を奮い立たせてくれるのは、「興味を持って仕事を楽しむという姿勢」と「自分の仕事には価値があるのだという信念」です。

人は興味のあるものには、なかなか疲れを感じないものです。皆さんも経験があると思います。

実際、最近の研究でも、興味のある課題に取り組む人は活力の高い状態を維持できるということもわかっている。

実験の例)

被験者にかなり疲れる難しい課題に取り組んでもらい、その後、彼らを2組に分ける。

❶「大変だけど、被験者が興味のある課題」

❷「比較的簡単だけれど、興味を持てないつまらない課題」

各グループそれぞれ取り組んでもらった。

結果、

❶の方がより多くの努力を傾け、成績もかなり良かったのです。

❷のグループよりも、かなり難しい課題だったのにも関わらずです。

「興味を持つ」といううことがどれほど大きなアドバンテージになるかがこの実験からわかります。

興味がもたらすもう一つの効果

興味を持って取り組んだ人は、それに続く仕事でも良い成果をあげることができるということも明らかになってます。

実験の例)

Aという仕事がとても興味深いものだったとします。

その興味のおかげでAを首尾よくやり遂げられた。

すると、次のBという仕事でも良い成果をあげることができるということです。

興味のある仕事をしたおかげでエネルギーが維持され、それが次の仕事にも良い影響を与えるのです。

興味はご機嫌を大きく上回る

もう一つ興味に関する実験を紹介します。

それは「興味を持つこと」と「ご機嫌でいること」が仕事にどう影響を与えるかについての実験です。

実験の例)

「ご機嫌でいること」は少なからずエネルギーの維持に貢献していました。

しかし、その度合いは人が興味を持って何かをしている時と比べ物にならないほどでした。

つまり「機嫌の良し悪し」よりも「興味の有無」の方が圧倒的に人の活力を高めるのです。

興味をもち価値のあるものと信じること

これから何をするにせよ、最初っから自分自身に完璧を求めないでください。

「どんなことでも習得にはある程度の時間がかかるものだ」と思うこと。そして、やるからにはそのことに興味を持ち、価値のあることだと信じることが大切です。

そのことがあなたの成功へのモチベーションを高め、同時につまらない失敗をする確率を低めてくれるからです。

まとめ

1.焦らず、完璧主義にならないようにする

物事のコツを掴むには時間が必要だということを知ること。最初は失敗するかもしれませんが、それも当然のことだと思う。

2.うまくいっている人に助けを求める

すでに結果を出している人、うまくやっている人を探して、フィードバックをもらえるようにお願いする。

恥ずかしからずに助けを求める。助けを求められて、あなたを低く評価をする人はいません。その真剣さは必ず評価されるでしょう。

3.人と自分を比べない

あなたは成長をしていますか?今の自分と過去の自分を比べてみてください。もし答えが「ノー」ならもう一度2に戻ってみてください。