目標に向かって努力をするときに大事なことってなんだと思いますか?
答えは”ポジティブに考えること”
ただ、目標達成を甘く考えてはいけない。目標が価値のあるものであればあるほど、時間、計画、汗、辛抱が必要です。
このように考えると失敗の確率が高まるという研究結果があります。油断して準備を怠るからです。
どれもあるに越したことがないものですが、答えは違います。
では、どうすれば良いか。
答えは”現実的”楽観主義でいることです。
この”現実的”というのが今回の最重要ポイントです。では、解説していきます。
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引き寄せの法則の落とし穴
「引き寄せの法則」が役に立つ場面は実は一つだけ。
それは目標を達成したくないとき。
びっくりするかもしれませんが、「引き寄せの法則」は「失敗の鉄則」と断言してもいいくらいです。
ポジティブであることは大切です。
正確にいうと「楽観的であること」さらには「自分の能力に自身を持つこと」は目標達成に向けてのモチベーションを高め、維持するために不可欠です。
ポジティブに考える人にはこのような傾向があるとされています。
ただ、注意すべきが”現実的”ではなく、”非現実的”になってないかということ。
目標は決して簡単にできると考えてはいけない
自己効力感の研究で「ある人が成功できるかどうか」の最も信頼できる指標があります。
それはその人が「心から成功できると信じているかどうか」ということです。
何千もの研究がなされましたが、このこと自体が間違っていると証明できたものは未だありません。
ただ、見落とされがちな落とし穴がここにはある。それは「目標達成できる」と信じるのは変わらず大切なことです。
しかし、「目標は簡単に達成できる」と考えてはいけない」
つまり「”非現実的な楽観主義者”になることなく、”現実的な楽観主義者”であれ」ということです。
現実的な楽観主義とは
現実的な楽観主義者とは、「成功を望みそれにふさわしい努力をする人。」
つまり、詳細なプランを立てて、正しい戦略を練り、成功をつかむまでへこたれず努力する人です。
この人たちは最初っから「目標を達成するには、相応の困難を切り抜けなければならない」と思っている。
覚悟が決まっているからこそ、「自分には成功する力がある」と信じることができるのです。
非現実的な楽観主義が目標達成を妨げる理由
非現実的な楽観主義が目標達成を妨げる理由がはっきりわかる研修結果があります。
病的に肥満している女性たちにダイエットプログラムへの参加を依頼。そして、参加者には事前に「このダイエットプログラムに成功できると思うか」を質問します。
結果はどうなったでしょうか・・・?
「成功できると思う」と応えた人は「わからない」と応えた人よりも13キロも減量に成功しました。
ここまではなんとなく想像できそうですが、面白いのはここからです。
参加者たちに「食べ物の誘惑に打ち勝つのは大変だと思うか」あるいは「ドーナッツや食べ放題の誘惑に簡単に打ち勝てると思うか」を質問。
結果は驚くべきものでした。
簡単に食べ物の誘惑に「打ち勝てる」と応えた人は「そう簡単にいかない」と応えた人に比べて13キロも重いままだったのです。
これは、ダイエットに関わらず、就活、婚活、治療中の高齢者など様々分野でも同じパターンでした。
成功することの困難を意識する
「成功することは大変だ」と思っている人は「最善の努力をしなければならない」と考えるので、大きな成功をつかむことができます。
惜しみなく努力し、問題が起きるのを予知し、対処方法を計画し、いざ問題が起きたら粘りつよく当たります。その結果、成功にたどり着く。これが事実です。
「自分の望むことしか起こらない」と考える非現実的な楽観主義者は、成功への道に転がる様々な障害や困難を考えに入れることができません。そして、深く考えずに、危ない賭けに出てしまいます。
不安に思って障害を探すことは成功への大切なステップ
非現実的な楽観主義者の人たちは「成功するのは簡単ではない」と心配する人に「ネガティブな人物」とレッテルを貼ります。
不安を抱く人を笑い飛ばして、障害を予測することを嫌がるのです。
しかし、多くの研究でも証明されている通り、「不安に思って障害を探すこと」は成功への大切なステップです。
「現実的な楽観主義」になる方法
まずやるべきは2つ。
さらに、成功をイメージするだけでなく、成功するまでのステップと取るべき行動を視覚化して取り組むこと。
まとめ
1.モチベーションを維持する
もっとも効果的な方法は過去に”やり遂げたこと”を洗い出してみる。
不安に感じたり、自信を失ってしまったら、これまでに達成した目標や、克服した困難を思い出しましょう。
この手法は、テストを前にした学生や、大事な大会に挑むアスリートの自信を高め、緊張を和らげる効果が実証されてます。
2.地に足のついた「現実的な楽観性」を持つ
成功をイメージするのに合わせて、困難に立ち向かって、解決する自分の姿をイメージする。
また、「AがダメだったらBは?」といったように多くの選択肢も考えておくのが良いです。
目標達成への道は、最短距離で進めるとは限りません。寄り道や抜け道も考えておく人が最終的に目標を達成する人。
問題や障害を考えることは決してネガティブなことではない。それを考えないからネガティブな結果になってしまう。