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「周りの視線が気になる」は人間の昔の感覚の名残
周りの視線が気になるんです…という悩みを抱えている人多いのではないでしょうか。
僕もその一人でした。必要以上に人の視線や評価を気にしちゃうんですよね。
この「周りが気になる」という感覚はひと昔前までは生きていくために必要な感覚だったのです。
原始時代〜戦争の時代までは周りが気になる「慎重な人」じゃないと生き残るのが難しかった。
例えばこんな感じ。
ただ、平和な現代ではこの『敏感さ』が生きにくい要因にもなってしまっている。
だから、敏感であることも必要な感性なのでそこまで悩む必要ないんです。
といってもなんとかしたいですよね!
敏感さが悩みを生んでいる
敏感であることは決して悪いことではないです。
ただ、それが原因となって悩みを生んでしまっているのは問題ですね。
↓
・仕事にいきたくない
↓
・あ〜!気にしすぎて精神的に疲れる
こんな状態になっている人も多いのではないでしょうか。
メンタルが弱っているとより敏感さが増す
ちょっとした音や光にびっくりするとか。ひどくなると、人の話し声が全て自分の悪口だと錯覚するようになってしまうそうです。。。
この状態が悪化するといわゆる「うつ」という状態になってしまいます。
うつになるとさらに「敏感」になり、うつの状態も悪化するという悪循環に陥ってしまいます。
実際にあるデータとして、カウンセリングに通う人ほど「周りのちょっとしたことに敏感に反応してしまう」というものがあります。
敏感であることは決して悪いことではないですが、あまり思い悩まないことが大事です。
敏感さは生まれ持ったもの
敏感さは性格などのように後天的なものではなく、生まれ持ったものです。
実際に5人に1人の割合で敏感な人は存在すると言われているそうです。
だから、周りにも生まれつき敏感の人は結構存在してます。
敏感すぎるは欠点じゃない
敏感であるがゆえに悩みを抱えている人が多いのは事実ですが、なにも欠点ではないんです。
心理学者のエイレン・N・アーロンは現代でも昔のように鋭敏な感性を持っている人をHSPと呼んで、アメリカではこの考え方をまとめた本がベストセラーになってます。
この本がベストセラーになった理由は、「内気」「内向的」とこれまでネガティブな捉え方をされていたものを「生まれ持ったものだから仕方ない」と自らに認識させ、「ナイーブ」「慎重的」な個性だとプラスのイメージに転換させたからです。
これが多くの「敏感すぎる人」に大きな希望を与えました。本の中で敏感すぎる人をこんな風に言ってます。
「敏感さ」は欠点ではなく、敏感だからこそ細かな気遣いができ、豊かな感情表現ができる。
レッテルを張り替えることが大事
敏感になりすぎメンタルが弱ってくると自然と「自分はこうなんだ」と決めつけてしまい、別の考え方ができなくなってしまう傾向があります。。。
だから、敏感な人は「気弱・内向的」は悪いことというレッテルを別の考え方もできると自分に認知させることが大事です。
認知のゆがみとは
人間は自分を認知するとき、ありのままの自分ではなく外からの刺激からヘンなゆがみのある考え方を付け足してしまうものなんです。
このことを『認知のゆがみ』と呼びます。
自分改善の基本は認知のゆがみを正すこと
敏感すぎる感性を治したい!と考えるのであれば、この「認知のゆがみ」を正す必要があります。
外からの刺激で付け加えられたゆがみ(ネガティブ要因)を排除して「客観的事実」だけにする。それに、別の考え方(プラス思考)を加えて変えていくこと。
このことを『認知のゆがみを正す』と言います。
人々が抱えている多くの悩みの要因に、この「認知のゆがみ」が関わっていることが多く、自分改善をしていくときの基本中の基本になります。
認知のゆがみを正せば性格もなおるか
精神科医の診察において大切なのは自分の性格や気質に囚われないことというものがあります。そして、性格って実は捉え方がとても曖昧なものです。
例えばこんな感じに。
このように性格とは実は「主観的なもの」です。
性格に囚われすぎると、自分で固定されたレッテルを貼り付けてしまう。
「自分は気弱だ」→「周りが気になる」というループから抜け出せなくなります。
認知のゆがみを治すには「行動」すること
性格や生まれ持った気質をいくら意識しても認知のゆがみは解消されません。
「行動」によって認知のゆがみを正していく。
「周りの目が気になって仕方がない」という悩みがあれば、それに対する具体的な対策を立てて実践すること!
継続して行動すればきっと認知のゆがみも治っていき、周りの目を気にしなくて済むようになるでしょう。